藤子不二雄物語 ハムサラダくん ~完全版~ 上 (レジェンドコミックシリーズ―ポケットレジェンドコミックス (14))
- 作者: 吉田忠
- 出版社/メーカー: マガジン・ファイブ
- 発売日: 2007/01/25
- メディア: コミック
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藤子不二雄物語 ハムサラダくん~完全版~「下」 (レジジェンドコミックシリーズ15)
- 作者: 吉田忠
- 出版社/メーカー: マガジン・ファイブ
- 発売日: 2007/02/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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作者の吉田忠は、藤子スタジオアシスタント第1号。代表作は「とんちの一休さん」シリーズ、「ドラえもんなぞなぞ単行本」シリーズなど。
藤子不二雄物語と銘打たれているが、第一部の宝塚に住む手塚治虫に会う有名なシーンまでは『まんが道』(あすなろ編)に準拠しているが、第二部の上京後はほとんどオリジナル。漫画少年もトキワ荘も出てこない。友人たちの漫画家はいずれも架空のものだ。それでも当時のコロコロ読者は、藤子ストーリーとして読んでいたと思う。そういう自分も、その一人だったが(笑)。
『まんが道』を読んだ後に改めてこの作品を読んでみても、結構面白い。確かにオリジナルではあるし、編集者も含め登場人物が妙に熱血調なのだが、それでも藤子不二雄ならありそうだな、というような話ばかりなのである。
『まんが道』は漫画史上に残る大傑作だが、この作品もまた傑作である。もう一つの『まんが道』の刊行を祝したい。そして、大勢の人に読んでもらいたい。