2007-01-11 横山光輝『鉄人28号』第14巻(潮出版社 希望コミックススペシャル) 漫画 感想 鉄人28号 14 原作完全版 (希望コミックススペシャル)作者: 横山光輝出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2006/11/28メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見る不朽の名作第14巻は、超人間ケリー編の完結編と、巨大アリ編。超人間ケリー編はギルバートとブラック・オックスの闘いがロボット的には見所になるのだが、やはりこの話はラストの慟哭こそが目玉である。また、最後(というか、巨大アリ編の最初)にジョンソンの裁判についても触れられているのは、少年漫画にしては珍しいと思われる。 続いての巨大アリ編は、巨大アリ自体は今見ると大したことはないのだが、この時代にこの点に着目したということは記憶にとどめておいてもいいかもしれない。それ以上にこの話の面白いところは、巨大アリに便乗した殺人事件が行われるところだ。他愛ないトリックかもしれないが、こういう趣向を取り入れるところが、『鉄人28号』をただのロボットものにしなかった点である。