- 作者: 夏樹静子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1980/01
- メディア: 文庫
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自らの愛を貫こうとする、若き人妻の揺れ動く心を書いたサスペンス豊かな会心の長編推理。(粗筋紹介より引用)。
『蒸発』『喪失』に続く書下ろし長編推理第三弾。1975年発表、作者中期の代表作。
常に女性の視点から事件に巻き込まれる女性の姿と愛のかたちを書き続けた作者らしい、サスペンスとロマンスがあふれる作品。二転三転するプロット、事件に巻き込まれる女性や少年のサスペンス、そして意外な犯人と解決。そして愛する人を信じ続ける美しさ。脂がのりきった作者中期の代表作というその冠に間違いはない。まあ、メロドラマと酷評する人を否定することはできないかもしれないけれど。