平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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友藤結『幾星霜の夜を越え』(白泉社 花とゆめコミックス)

幾星霜の夜を越え (花とゆめCOMICS)

幾星霜の夜を越え (花とゆめCOMICS)

時は寛永8年。天涯孤独の青年・狂四郎は、ある男との戦いで不老不死となってしまう。長い孤独な放浪の末に平成の世で出逢ったのは、己を不死へと変えた憎き敵の子孫の時乃! 復讐のために時乃に近づく狂四郎だが、時乃の優しさに心が次第に癒され…!?(粗筋紹介より引用)
うーん、表紙を見る限りだと時代物だと期待していたんだけどなあ。帯の「400年の孤独を生きてきた…。ただ、お前に遭うために!」とか、「少女まんが界最高の筆致で描く、癒しと再生の物語」などと書かれると期待するじゃないですか。前作『影に咲く花』も非常に良かったし。読み終わると、ちょっとがっくりですね。主人公が不老不死なだけで、舞台を現代にしたただのラブコメじゃないですか(笑)。もうちょっとなんとかならなかったんですか。そこそこに面白かったですが、期待値から大きく外れていたため、残念感は否めず。
いや、絵はいいんですよ。ただ、この人の絵は時代物向けじゃないかな。まあ、次作も読むと思いますが。