平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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アンドリュー・ヴァクス『ブルー・ベル』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

ブルー・ベル (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ミステリ文庫)

ブルー・ベル (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ミステリ文庫)

バークの前に現れた女はベルと名乗った。圧倒的な肉体をもつストリッパーながら媚を知らず、その心は無垢だった……ベルの手引きで、少女売春婦だけを次々と襲う<幽霊ヴァン>を片付けてくれという依頼を受けたバークは、暗黒街を探り始める。だが、逆に血に飢えた空手使いをおびき寄せてしまった! 現代ハードボイルドの鬼才が描く、殺人鬼とバークの壮絶な対決。一途な女の悲しき純情が心を打つ、シリーズ代表作。(粗筋紹介より引用)

1988年作品。1995年翻訳。



『フラッド』『赤毛のストレーガ』に続く探偵バークシリーズ。『フラッド』は面白かったから、期待していたんだけどなあ。一途すぎる女・ベルの存在がどうも馴染めなくて……。造形も心理描写も巧みなんだけどね。今回ばかりはそれがマイナスだったように思える。存在自体が重くて、ページも重くなっちゃったというか。もうこればかりは好みとしか言いようがない。

ということで、今回の感想はこれだけ。