平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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さすがに腹が立ったので

インターネットで知り合った共犯者と共に、女性6人に性的暴行をしたなどとして、強姦(ごうかん)致傷罪などに問われ、地裁立川支部裁判員裁判無期懲役の判決を言い渡された住所不定、無職村上友隆被告(46)が、判決を不服として、東京高裁に控訴したことが分かった。申し立ては3月26日。

弁護人の永田光博・弁護士は「無期懲役では重すぎる。(村上被告は)金銭を奪ったり、被害者に対して殊更にひどい傷害を負わせたりしたわけではない」と話し、「裁判員裁判だからといって、過去の事例と比べて、量刑が重くなるのは不公平」と説明した。

(2010年4月6日 読売新聞)

強姦が「殊更にひどい傷害を生わせたりしたわけではない」と言い張るのか。これは弁護士ご本人の意見なのだろうか。被告の言葉を代弁した、というのであればそう記事に記すべきだと思うが、これはご本人の意見も混じっているのではないだろうか。「心が殺された」とまで語っている被害女性を目の前にして、同じ事が言えるんですかね。「過去の事例と比べて、量刑が重くなるのは不公平」? 過去の量刑が軽すぎたんでしょう。量刑がおかしければ、是正するのは当然。ようやく世の中の意見に裁判が追いついたという発想はないのだろうか。強姦事件を取り扱ったこの裁判員裁判でも、量刑こそ異なるが同じような指摘をされていることを知っているのだろうか。
こういう発言を平然とした顔で行うから、弁護士が一部で非難されているのだと思う。被告の味方になるのは当然だろうが、もう少し被害者のことを考えた発言をしてほしい。