平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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藤子・F・不二雄『オバケのQ太郎』第3巻(小学館 藤子・F・不二雄大全集)

オバケのQ太郎 3〔F全集〕 (藤子・F・不二雄大全集)

オバケのQ太郎 3〔F全集〕 (藤子・F・不二雄大全集)

藤子・F・不二雄大全集第5回配本の1冊。木佐君が初登場。ゴジラ、よっちゃん、ハカセとともに、レギュラー陣がようやく固まった。さらにQ太郎の父親X蔵、母親おZ、妹P子も初登場。こうやってみると、オバQって結構レギュラーが多いな。この後更に増えるし。
時代を感じさせる作品が多く、素直に笑えないのだが、それでも「ぼくらのゴーストタウン」みたいな作品を読むと、後の『ドラえもん』などに通じるような、日常から異世界への移動ストーリーが見られるのは面白い。
考えてみると、藤子日常ギャグ作品(A作品含む)で異世界から来る主人公の友だち(いわゆるのび太ポジション)に兄弟がいるのって、オバQと『パーマン』ぐらいじゃないか? 『パーマン』は妹ということを考えると、小学生の頃には絶大な影響力を持っている兄(大原伸一)という存在を描いたこの作品は結構貴重な気がする。この辺の分析を書いた評論ってどこかにないですかね。読んでみたい。