平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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久住四季『トリックスターズC PART1』(メディアワークス 電撃文庫)

トリックスターズC〈PART1〉 (電撃文庫)

トリックスターズC〈PART1〉 (電撃文庫)

城翠大学学園祭、最終日。その日の朝、城翠祭実行委員会本部に『魔術師からの挑戦状』が届けられた。

 ――我は、学園祭開催場所である城翠大宮古キャンパスから、“学園祭の成功に不可欠なあるもの”を奪う――

奇しくも死活の事件を再現するかのような文言がはたして真実となった時。時同じくして周はクロウリーと遭遇する。このタイミングは偶然なのか必然なのか、犯人は一体――!?

冴奈らはそれぞれの思惑で事件にアプローチしていく。四月の事件からのすべての決着をつけるべく魔術師たちの“最後”の物語が始まった!(粗筋紹介より引用)

推理小説を模った現代の魔術師の物語」、トリックスターズシリーズ第5作。今回の“C”は、CopyCat(模倣犯)のC。



推理小説を模った物語」らしく、密室の謎や、挑戦状の謎などがあるが、メインはやはり魔術師たちの物語。色々なグループが、事件の謎を追いつつ、魔術師へのアプローチを進める構成はうまいが、ややごちゃごちゃした感はある。とりあえず、物語はまだPART1。結末は次のお楽しみというところか。

それにしても、学園祭だけで4冊も使うとは思わなかった。