尾崎南『BRONZE』第14巻（集英社 マーガレットコミックス）

BRONZE ZETSUAI since1989 14 (マーガレットコミックス)

2年ぶり（でいいのか？）の新刊。ええと、秋人が死んで、晃司が殺人容疑で逮捕され、泉たちがあとを追いかける。そんなところでいいのか、粗筋は。高河ゆんと尾崎南は、同人作家がそのままプロになった典型だからな。話の前後のつじつまが合わないまま、とにかく主人公たちプラス脇役の盛り上がるシーンをこれでもかと見せつける作風。
『絶愛―1989―』から読んでいるから、もうこのストーリーは18年になるのか。中身はせいぜい5年程度だろうが。絵柄もどんどん変わっていったな。
昔はファンクラブに入っていたし、同人誌も買っていたけれど、今となってはもうどうでもいい。ただ、結末だけは気になるから、新刊が出たら買ってしまう。もうここまでやっちゃいますか、という典型。しかも最後は「endless-unlimited」ときた。結局何も解決しないまま、おしまいかよ。無茶苦茶にもほどがある。それが尾崎南だといってしまえばそれまでなんだが。さらに忘れた頃、続きを描くんだろうな。それも尾崎南だ。