- 作者: 桜井一
- 出版社/メーカー: 青樹社
- 発売日: 1988/10
- メディア: 新書
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1985年3月〜1987年3月まで「ミステリマガジン」に連載された短編パロディ小説を86分署シリーズに書き改め、新たに短編1本を書き下ろした連作短編集。
古本屋で見つけ、実家にあることを知りながらも思わず買ってしまった。このシリーズは、連載の頃から好きだったんだよね。馬鹿馬鹿しいものがほとんどだけど、その馬鹿馬鹿しさに笑ってしまう。連載の頃も好きだったけれど、こうして一冊にまとめられたものを読むと、馬鹿馬鹿しさが二乗、三乗に重なってよけいに笑ってしまう。わざわざ86分署もの(マクベインの八十七分署シリーズのパロディ。余計なことだが、念のため)に書き改めたのだから、大したもの。収録されていない短編があるのは残念。珍しくシリアスな「罪の老人」は87分署ものに改めるのは難しいかもしれないが、最初から伽羅警部が出ている「水晶の瓶」(だったっけ?)が収録されなかったのは悲しかった。