友だちが怖い―ドキュメント・ノベル『いじめ』 (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
- 作者: 南英男
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1985/05
- メディア: 文庫
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1985年5月刊行。
そういえばこの頃、いじめが問題になっていた。自分が中学校だった頃のリアルな言葉だ。ここに紹介されたいじめの実態は、表面にでてきた本の一部であり、実際はもっとあったのだろう。だが学校関係者はその事実を認めなかった。いじめが広がっていることは認識していても「自分の学校ではない」と言い続けていた。これだけ問題となりながらも、いじめはなくなっていない。表に出ないようより陰湿に、そして巧妙になっている。今の教育システムに何らかの欠点があることをわかっていても、そのシステムを打ち壊すことはできない。
問題提起はいつでも、誰でもできる。しかし、解決することは難しい。