- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: コミック
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「かんしゃく紙」で「野比さんとこのへんなロボット」と書かれているように、すでに“ドラえもん”という非日常の存在がすでに日常となった時代の作品であるため、改めてドラえもん世界とはなんだろうと再構成された作品が目立つ。ママの存在の大きさについて改めて描かれた「ママをたずねて三千キロじょう」「グルメテーブルかけ」「のび太のなが〜い家出」や、今までの登場人物の性格を念頭に置いて新たなアイディアを付加した「ホンワカキャップ」「ぐ〜たらお正月セット」「ジャイアン殺人事件」など、単に秘密道具だけで話を作るのではなく、それぞれの登場人物に視点を向けた作品が目立ってくるようになる。
解説はCGクリエーターの楠部工。実は「ドラえもん絵描き歌」「ドラえもんのうた」の作詞者。妹二人も「ドラミちゃん絵描き歌」「パーマン絵描き歌」の作詩をしているというのは、当時のトリビアだったような気がする。