佐々木淳子『ディープグリーン』第4巻（講談社 ミチャオKC）

ディープグリーン(4) (KCデラックス)

ディープグリーンの守り人により、R-ドリームへの道が拓かれた。だが、念願のR-ドリームに入ってからもゼルは執拗に襲ってくる! 追い詰められた舞たちの前に現れたのは、ずっと探していたホクトだった! ホクトとの出会いにより、R-ドリーム消滅の原因であるネガ・R-ドリームの存在が明らかになった。拡がりつつあるその脅威は、ホクトを通して現実へも波及していく……。
現実世界とR-ドリーム双方で必死の抵抗をするリュオンたちは、消滅への流れを止めることができるのか!?（粗筋紹介より引用）
名作『ダークグリーン』の続編完結巻。人気がなかったのか、それとも掲載されていたWebコミック「MiChao!」が閉じられたからか、展開が早いこと、早いこと。元々読者を置き去りにして暴走しやすい作者なのに、こんなことをされると余計に中身がわからなくなってしまう。三部作となっているせいか、結末も見事なくらい尻切れトンボだし。久しぶりに見たよ、いかにも切られましたみたいな終わり方。続編は『ディメンショングリーン』の予定となっているが、作者があとがきで書いているとおり、掲載の予定はなし。この作品ばっかりは、続編を描くべきじゃなかったね、うん。