平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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わかつきめぐみ『言の葉遊学・ご近所の博物誌』(白泉社文庫)

言の葉遊学/ご近所の博物誌 (白泉社文庫 わ 2-10)

言の葉遊学/ご近所の博物誌 (白泉社文庫 わ 2-10)

日本語には古来より使われて来た美しき言葉がある。四季折々の行事や風物など、豊かに広がる“言葉”をネコの先生と弟子が、「月」や「星」、「酒」など身近なものを題材として紹介する「言の葉遊学」。ある日、村にやって来た博物学者・二羽と、その世話をまかされた少年・三稜が、少しのんきに、でも楽しく、珍しい動植物の研究に励む日々を描いた「ご近所の博物誌」。表題の2作品に加え、少年少女の揺れる気持ちを描いた短編「Frozen Flowers」などを収録した珠玉の短編集!(粗筋紹介より引用)。

JETS COMICSより出ていた二冊をまとめた文庫本。「言の葉遊学」では特に描き文字が小さくて読みづらいし、「ご近所の博物誌」では各話毎のわかつきのエッセイが削除されたりと、不満だらけの一冊。本来なら買う気は全くなかったのだが、単行本未収録「夜のしっぽ」3本が収録されていることを知り、結局購入。
何回も、しつこいぐらい書いたけれど、コミックスの文庫本はデメリットが多すぎ。既に絶版となった作品や、単行本未収録作品をまとめてくれるというコンセプトはうれしいけれど、絵や字が縮小されて読みにくくなっている。せっかくの絵の美しさを半減させて、何が嬉しいのだろう。普通にコミックスを再販すれば十分じゃないか。