ということで、今年も無事に乱歩賞受賞作を読み終わり、乱歩賞作品読了コンプリート!と馬鹿なことを叫ぶわけだが、今年もこんなものかなで終わってしまったのは残念。まあ、二作受賞というケースは、会わせ技一本で受賞!みたいなケースか、二作とも面白いというケースのどちらかなのだが、最近の傾向から考えると前者だろうとは思っていたので、それほど失望はしていない。ただ先にも書いたが、新人作家の発掘といったコンセプトから考えると、『訣別の森』だけでよかったのではないだろうか。個人的には翔田寛の新作が読めたからいいや、なんて思ってしまうけれど。