平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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犯罪の世界を漂う

「死刑に関するニュース」に3件追加。
今年も死刑判決が多かったですね。その分(?)、無期懲役判決が少なかったような。公判前整理手続きなどのおかげで、裁判がどんどんスピードアップされました。長谷川静央被告のように、一審判決後半年ちょっとで二審判決が出るのですから、争点が少ないとはいえ、早いものです。まあどこかが「拙速裁判」と中身を検討もせずに書きそうですが。
今年はとうとう死刑確定囚が100人を越えました。執行が3回、9人と近来まれにみる数字だったとはいえ、確定が23人もいるのですから、追いつくはずがありません。来年も2005年に二審判決を受けた被告は上告審が開かれそうなペースなので、20人弱が増える計算になります。どう考えても執行は追いつきませんね。
国連が死刑執行の一時停止を決議したこともあるし、日本が世界の顔色を窺わず反発しているのは捕鯨くらいだから、来年の執行数は減ると思います。ゼロとは思いませんが。執行しやすそうな死刑囚を残していますし。無期懲役の仮釈放中だった萬谷義幸死刑囚、横田謙二死刑囚を今年執行しなかったのは、それが理由なのかな、と思っています。もちろん、再審請求をしていないという前提で話をしていますが(次の執行があるとしたら、先の二人と持田孝死刑囚ではないでしょうか)。今年の12月7日に執行したのも、結局は国連の決議より前に執行して、少しでも批判を交わしたかったからでしょうね。最初は、今日あたりにもう一度執行があるかと思いましたが。
来年は、少しでも死刑・無期懲役判決になりそうな事件が起きないことを祈っています。