- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1993/02/19
- メディア: 文庫
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「小説すばる」1989年夏季号・冬季号に掲載。1989年10月に単行本化。
食事のシーンは本当に美味しそうである。途中で交わされるフェミニズム論はわからないところがあるものの、会話のシーンもまた楽しい。
この作品の楽しさはここまで。高級リゾートホテルの中で3人が次々に殺され、しかも1件は完全密室。謎自体は魅力的なのだが、解決を聞くとかなりがっくりと来る。
作者の狙いは、事件の謎解き以外のところにあるのだろうが、ミステリファンとして「〜殺人事件」というタイトルが付いた作品をミステリ以外のものとして読むことは難しい。そういう目で読み終わった後の感想としては、つまらない、の一言で終わってしまう。
それ以上は、語る必要はないだろう。