平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

山田風太郎『いだ天百里』(東京文芸社 東京ブックス)

風か、幻か、地を撫でる如く山を疾駆する。人呼んで撫衆(なでし)という。山に棲み、粗末な小屋をむすび、渡り鳥のように山から山をわたる。

真黒な剛毛を逆立て、目を血走らせ、狂ったように牙をむき、鼻あらしをふいて突進する猪の背にまたがる凄絶の美女。口にくわえた山刃をキラリとひらめかせ、顎に突き刺す。血の噴水をふき上げどうと倒れる巨獣。天城撫衆の親分、その娘お狩、お浮、武田家の旧臣関半兵衛。天城の金山を狙う大久保石見守長安とその愛妾お扇。神出鬼没奇策縦横の撫衆の反撃猛攻、武田家再興を計る一党の執念と悲願、愛欲に爛れ金に溺れた長安一味の陰謀と、その妖異のムードと意外性で描く異色の風太郎時代長篇。(粗筋紹介より引用)

昭和42年9月25日初版。



ということで読んでみたんだけどね。話を追いかけるのが苦痛で、読み終わるのがやっと。「本を読む」という気力に欠けていたときに読んだせいかな。感想なんて、とても書けません。