雅亜公『love@xxx…』（芳文社 芳文社コミックス）

love@×××… (芳文社コミックス)

携帯電話のメールから始まる恋物語を描いた11の短編を集めた、連作短編集。もっとも1本だけはインターネットのサイトから始まる物語だったが。
デビュー作からずっと読んでいるが、最近の作者はＨシーンが少なく、物語の内容で読ませようとする傾向が強い。昔は両方のバランスがそれなりに取れていて好きだったんだが（ただＨをするだけの物語は苦手なので読まない）。日活ポルノ映画に出ていた女優が徐々にテレビドラマに移行し、脱がなくなっていったようなイメージだ。元々作者はエロ度の低くストーリー性の強い漫画家だったので、今まで読み続けていた（絵も好きだし）のだが、最近はどうも物足りない。Ｈシーンがおざなりなのはいやだな。ここらで頑張らないと、過去の作家扱いされていくんじゃない。このシリーズはまだ連載されているようだし、他にも連載をもっているからまだ大丈夫だろうけれど。