
- 作者: 景山民夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10
- メディア: 単行本
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再々読ぐらいになるのかな。何回読んでも手に汗握りますね。まあ、こんなに都合よく逃げることができるのかなという思いはありますが、それは野暮というものでしょう。
カー・チェイスと同様、物語そのものもスピーディーに動くから、ページをめくるスピードがどんどん速くなる。ジェットコースターに乗っている感じだ。少しずつ動き出し、どんどん加速する。様々な起伏に驚き、歓声を上げ、いつの間にかゴールにたどり着く。ジェットコースターと同様、もう一度読んでみたい。そんな気にさせられる作品である。最近はこういう本が少なくなった。
冒険小説の新しい波が、誰の目にも見えるようになった頃、本作品が生まれた。放送作家で、ひょうきん族のフルハム三浦がこんな冒険小説を書くのかと驚いたのが懐かしい。