平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

黒岩重吾『闇の肌』(光文社 カッパ・ノベルス)

闇の肌 (1972年) (カッパ・ノベルス)

闇の肌 (1972年) (カッパ・ノベルス)

T証券大阪支店法人部長の道端は、O電飾株の公開責任を取らされ左遷されたが、数日後、芦屋山中で絞殺死体となって発見された。法人課長になった佐見枝は、その道端に好意を抱いていた。道端の死の直前、彼からO電飾社長・松谷、一流電機メーカーの企画部長・大武田を紹介してもらい、いまがO電飾株の買い占めのときだと教わったばかりだった。犯人は? 事件とO電飾との関係は? 佐見枝は、部下の武藤杏子と真相の追求をはじめた――黒岩推理の醍醐味を満喫させてくれる長編力作。(粗筋紹介より引用)

小説宝石」昭和46年6月号〜昭和47年10月号まで連載。昭和47年11月、加筆してカッパ・ノベルスより刊行。



ええと、どこに推理があるんだ? 素人が被害者の愛人と事件を追い続けるが、これだったら警察が真面目に捜査していたらすぐに解決していたんじゃないかと思える程度。謎らしい謎があるわけでもなし。当時の証券会社の社員って、こんなに色々と遊んでいたのか。単に私が真面目なだけか(違う)。とりあえず当時の風俗と、殺人事件を絡めただけ。つまらない。