赤石路代の初期の頃に、『スパークリング・ストリート』という作品がある。原宿の歩行者天国で踊っていた1人の少年が、栄さとるというビッグ・アイドル・スターになる物語である。ライバルの大庭研一のアホキャラぶりが田原俊彦に似ている所など、時代を感じさせる作品ではあるが、私は好きな一冊だった。単行本で一冊にまとめられたが、作者はその後も続編を描いていた。しかし単行本にまとまるまでのページ数が足らず、結局そのまま。そして1995年にファンクラブの協力により同人誌の形でまとめられた。「バーミリオン・オーラ」「ミッシング20」「サンライズレッド」に描き下ろし「TRUE COLOR」を収録。
これも実家の本棚を整理していたら出てきた一冊。久しぶりに読むと面白い。できれば続編をもっと描いてほしかった。まあ、「サンライズレッド」は終わりにふさわしい話かも知れないが。
