平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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愛田真夕美『マリオネット』第4巻(白泉社文庫)

マリオネット 第4巻 (白泉社文庫 あ 4-4)

マリオネット 第4巻 (白泉社文庫 あ 4-4)

魔性の少年から強さと激しさを秘めた麗しき青年へ。愛するものを奪われたダニエルは、悪しき神々の下僕達との宿命の対決に挑む。目眩く背徳のゴシック・ロマン、衝撃の完結!(帯より引用)
大人気ゴシック・ロマン第4巻は、長編「黒のコレット」完結編と、短編「歌姫は眠る」「夢の子供」「白い翼 闇の国」「レジェンド―伝説」、そして単行本未収録最終話「13番目の聖者」、さらに同人時代に描かれた「マリオネット」を収録。
「黒のコレット」については、落ち着くところに落ち着いたという印象しかない。その後の短編は、ダニエルが少年時代の頃の物語。「黒のコレット」で完結したと思った1年後に、短編が書き続けられるとは夢にも思わなかった。今更少年時代を読まされてもなあ、と思っていたし、その印象は今読んでも変わらない。しかも単行本未収録作品は、コミックス最終巻が発売されてから1年以上経って掲載されていた。ダニエルの息子を主人公としたシリーズを始めるつもりだったのだろうが、何らかの都合で終わってしまったのだろう。せめて当時の構想ぐらい、柱に書いてほしかった。