平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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紫堂恭子『不死鳥のタマゴ』第1巻(角川書店 あすかコミックスDX)

不死鳥のタマゴ (1) (あすかコミックDX)

不死鳥のタマゴ (1) (あすかコミックDX)

内戦の爪痕が残るエルダーに、新政府の保安隊員として赴任してきたクリストファー・ランディス。よそ者嫌いで旧王党派の土地に志願してやってきた彼が拾ったのは、「ちゅん」と名乗る自称不死鳥のひな。「ちゅん」を拾ってから、クリスの毎日はがらりと変わった。
辺境警備』『グラン・ローヴァ物語』と同じ世界だが、年代は1000年以上先の話の模様。その割には、文明の発達がほとんど見られないのだが、まあよき時代なんでしょう。もしかしたら、国によって暦が違うのかもしれないけれど。
物語は過去の作品以上にコメディ・タッチ。ただ内戦後という背景、そして自然霊(ダイモン)らしき「ちゅん」の正体など、徐々にシリアスの方向へ進むと思われる。これでこの時代のグラン・ローヴァが出てきたら最高なんだけど。
作者の本領は、やはりこういうコメディ・タッチが混じったファンタジーだな。まるで隊長さんみたい(笑)。