平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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加藤元浩『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』第11巻(講談社 マガジンコミックス)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(11) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(11) (講談社コミックス月刊マガジン)

ギリシャエーゲ海上のクルーザーで、途中から乗り込んできたイリアスが至近距離から射殺された。そばにいたのは、イリアスの夫で海運王アンドレアス・シリウスの弟であり、クルーザーの持ち主でもあるパン。アンドレアスとイリアスは離婚訴訟中。イリアスはパンとも浮気をしていた。アンドレアスにはテミス・トレイユという大学生の愛人もいた。「ファイストスの円盤」。
正月の初釜へ行くことになった森羅と七瀬。そこで黒楽茶碗が盗まれた。「初釜事件」。
妻を亡くして気落ちしている老人の周辺に起きる数々の事件。「丸〆猫」。
「ファイストスの円盤」は謎そのものよりも最後が美しい作品。「初釜事件」も「丸〆猫」も謎自体の面白さだけではなく、人間関係の面白さを考えさせてくれる作品。なんとなく、方向性が見えているかな。森羅の成長ぶりも含めて。