平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

和田慎二『忍者飛翔 塔の章』(メディアファクトリー)

鎌倉時代からの旧家である一条家息女、美沙姫の見合い相手となったのは、伍堂家の使用人、ね太郎。真琴は気になって仕方がないが、美沙姫の目当ては別のところにあった。一本の“村正”から二本に打ち分けられた刀、水晶丸を持つスズメバチこと虎王丸と、真琴の忍びであり同じ刀の村雨丸を持つ飛翔が再び刃を合わせたとき、事件は起こった。「コミックフラッパー」2004年11月号〜2005年6月号に連載された「忍者飛翔」シリーズ最新作。
3年半も前の作品を今頃まとめるのもどうかと思うが、まとまらなかった理由が作者のわがままというのは、コミックス派のファンに対する冒涜だろう、と思うのは行き過ぎだろうか。
飛翔にしろ明日香にしろ、それにあさぎ色にしろ、少女鮫にしろ、新作描くまえに完結しろよ、と思ってしまうのは私だけじゃないはず。『少女鮫』みたいにお蔵入りさせるのならまだしも、こうやって数年に1回新作を描くというのは勘弁してくれ。