ボストンの豪邸の地下で、呪いの人形が見つかる。欧州の怪物クランプスを模した人形は、かつて持ち主を銃殺し、その後、母屋の消失に織って姿を消していたが、60年の時を経て、再び姿を現していた……。「Beginning of the UNIV.」。
ボストンの有名大学を狙ったランサムウェア攻撃が起きる。7日間以内に1000万ドルの支払いを要求する奇妙な二人組は、一人は堂々と街で豪遊し、もう一人は証拠となるサーバを持ってアラスカを逃げ回っていた……。「ルーツ」。
『月マガ基地』2025年3月4日号~6月10日号連載。2025年8月刊行。
学校の成績は平均以下だった水原可奈が、気が付いたらハーバード大学に進学。燈馬想もマサチューセッツ工科大学博士課程に進学。ということで始まった新シリーズは、ボストンの学園都市が舞台。
「今」のアメリカを反映した流れになっているのはさすが。二人の関係と時代性を除いたら、今までの「Q.E.D.」シリーズとは変わらないのだろうと思っていたけれど、時代や社会、人間関係に対する可奈の考察がより深くなっている。そこは年齢を重ねた、ということか。
