ニューヨークの地下で拉致された女性は毒の針で刺青を刻まれ、死亡していた。現場では、科学捜査の天才リンカーン・ライムが解決したボーン・コレクター事件に関する書籍の切れ端が発見された。殺人者はあの連続殺人犯の手口とライムの捜査術に学び、犯行に及んでいるのか? 現代最高のミステリー・シリーズを代表する傑作。(上巻粗筋紹介より引用)
ニューヨークの地下迷宮で殺人を繰り返す犯人。毒針で被害者の皮膚に刻まれた謎の文字は何を意味するのか。次の殺人はどこで起きるのか。そして犯人の狙いは何か。やがて浮かび上がる二重三重に擬装された完全犯罪――。「このミステリーがすごい!」第1位に選ばれた、ドンデン返しの魔術師ディーヴァーの会心作。(下巻粗筋紹介より引用)
2014年発表。2015年10月、文藝春秋より単行本刊行。上下巻に分け、2018年12月、文庫化。
タイトルからして『ボーン・コレクター』に似ているので何らかの関係があるのかと思ったら、こう来ましたか。しかも『ボーン・コレクター』で誘拐されたパム・ウィロビーも大学生で登場するし。舞台設定は『ボーン・コレクター』より10年後。しかも前作『ウォッチメイカー』に登場した天才犯罪プランナー、リチャード・ローガンが刑務所で亡くなったという話も絡んでくるし。
相も変わらずのどんでん返しの連続だが、それ以上にライムと殺人者との一進一退の攻防に見応えがある。あまりにもスピーディー過ぎて、いつこの推論がなされたんだ、というぐらいの目まぐるしい展開である。だからこそ、ページの隅々まで見逃してはいけない。
シリーズを読んできた人でなくてはわからないことだらけかもしれないが、シリーズファンとしてはその完成度と構成力に満足する一冊。ディーヴァー、衰え知らず、といったところである。

