あの、すみません。道をお尋ねしたいんですがダブ(エ)ストンって、どっちですか?実は恋人が迷い込んじゃって……。世界中の図書館で調べても、よく分からないんです。どうも謎の土地らしくて。彼女、ひどい夢遊病だから、早くなんとかしないと。え?この本に書いてある?! あ、申し遅れました、私、ケンといいます。後の詳しい事情は本を読んどいてください。それじゃ、サンキュ、グラッチェ、謝々。「今、行くよ、タニヤ!」(粗筋紹介より引用)
1998年、第8回メフィスト賞受賞。1998年、講談社より単行本刊行。2003年10月、文庫化。
初期メフィスト賞の読み残し。ミステリじゃなかったので手に取る気がなかなか起きなかったのだが、コンプリートしたくて読むことにした。
愛するタニヤから迷ったので助けてほしいという手紙を受け取り、ケン(吉田健二)はダブ(エ)ストンへ向かう。ダブ(エ)ストンとは、「大英博物館で調べつくしても、ほとんど見当のつかなかったあの謎の島、地上最後の謎の大地といわれるダブ(エ)ストン。赤道の彼方、南回帰線のまだ南、南米大陸とオーストラリアの間のどこかにあるとだけ伝えられている、ダブ(エ)ストン」とある。なんとかダブ(エ)ストンまで辿り着いたケンだったが、不思議な場所で不思議な人たちと出会い、不思議なことに遭遇するケン。無事にタニヤを探し出すことができるか。
いやあ、ファンタジーと言えばファンタジーなのだが、この奇妙な世界観に全くついていけない。行き当たりばったりなのか、それとも緻密な計算なのかはわからないが、作者の頭の中でどう整理されているんだろうと不思議に思われるエピソードの数々。はっきり言って苦手だったな、これは。それ以外、言いようがない。
よく考えてまとめたな、とは思うけれど、楽しめなかったのは自分の嗜好としか言いようがない。読み終わっても疲れたという印象しかない。
