平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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ミシェル・ビュッシ『誰が星の王子さまを殺したのか?』(集英社文庫)

サン=テグジュペリの死の謎を解いてほしい」 カメルーン人の億万長者から依頼を受けた飛行機整備士ヌヴァンと見習い探偵アンディは、世界中に散るサン=テグジュペリの熱烈な信奉者で構成されたクラブ612のメンバーを順番に訪ね、意見を聞くことに。だが二人が面会したメンバーは、後に次々と不審な死を遂げて……。フランス・ミステリー界の巨匠が『星の王子さま』の隠された暗号に挑む!(粗筋紹介より引用)
 2021年、フランスで発表。2025年2月、邦訳刊行。

 フランスの人気作家、ビュッシが『星の王子さま』の謎、そして地中海上空で消息を絶ったサン=テグジュベリの謎に挑む話。私は『星の王子さま』を読んでいないので大丈夫かなと思ったら、不安的中。
 確かに登場人物のアンディやその他の人物が『星の王子さま』のことをヌヴァンにレクチャーしてくれるので、何も知らない読者にもわかるようにはなっている。ただ、『星の王子さま』に心酔し、深く携わってきた人物ばかりが登場するので、正直言って白けてしまった。申し訳ないけれど、途中からどうでもいいや、という感じになり、話に没頭できなかった。謎解きされても、もはやああそうなんだ、という程度のレベルでしかない。一応歴史ミステリだし、個人的には好きなジャンルのはずなんだけどね。
 ということで、苦痛な状態で読んだ、というだけ。いい読者じゃありません。やはり『星の王子さま』を読んでから、この作品を読んだ方がいいです。『恐るべき太陽』が良かったので次作も手に取りましたが、失敗でした。