平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

漂泊旦那の日記です。本の感想とサイト更新情報が中心です。偶に雑談など。

わかつきめぐみ『わかつきめぐみ迷宮探訪』(白泉社 Treasure Album)

 1982年のデビュー以来、繊細な絵柄と独特の感性・作風で読者から愛され続ける少女まんが家・わかつきめぐみ。 新作を含む描きおろしコミック、豊富なカラーイラストギャラリー、自作解説つき作品紹介・作者ロングインタビューなどによって、その軌跡と素顔、作品の魅力を浮き彫りにします。(粗筋紹介より引用)

 わかつきめぐみインタビュー、自作解説つき作品紹介+セルフ記録執筆作品リスト+単行本リスト、イラストギャラリー、描き下ろしコミックという内容。ロングインタビューは知らない話でいっぱい。おすすめ本15冊はどれも読んでいないなあ。別版で久生十蘭ぐらいか。作品紹介やイラストは、懐かしいものでいっぱい。思わず過去作品、全部読み返してしまいましたよ。
 そしてなんといっても新作描き下ろし。『月は東に日は西に』12ページ、『So What?』12ページ、新作『古道具よろず屋日乗』55ページ。もう涙、涙。やっぱり面白いし、ほっこりするし。絵はやっぱり変わっているけれど、楽しい会話のやり取りは変わらないな。まだまだ描いてよ、って言いたくなってしまいました。わかつきめぐみって、また会いたいキャラクターが多いんですよ。主様シリーズも読みたいし、シシにも会いたい。「ぼくのとなり」シリーズも読みたい。夏目家の続きも知りたい。『ぱすてるとーん通信』もどうなったか知りたい。いやおなか満腹になる前で止めるのがお話として綺麗に終わっているのも事実なんだけど。あ、それと読み切り短編物も読みたいな。
 そして新作。これで一編として読めるけれど、あちらこちらに秘密がいっぱい、謎がいっぱい。もう続編を待つしかないよね。
 ということでデビュー40周年。楽しくて素晴らしい本を読ませていただきました。まだまだ描いてほしいよね。やっぱり『水のソルティレージュ』は無理ですか、そうですか(泣)。

 

 久しぶりに漫画の感想書いたな。読んでいないわけではないですが、やっぱり減っています。

 Treasure Albumって新レーベルだけど、当時から活躍している漫画家を特集してくれるんだろうなあ。成田美名子とか久しぶりに読んでみたい気がする(連載しているのは知っていますが……)。