平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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最東対地『夜葬』(角川ホラー文庫)

夜葬 (角川ホラー文庫)

夜葬 (角川ホラー文庫)

ある山間の寒村に伝わる風習。この村では、死者からくりぬいた顔を地蔵にはめ込んで弔う。くりぬかれた穴には白米を盛り、親族で食べわけるという。この事から、顔を抜かれた死者は『どんぶりさん』と呼ばれた――。

スマホにメッセージが届けば、もう逃れられない。『どんぶりさん』があなたの顔をくりぬきにやってくる。脳髄をかき回されるような恐怖を覚える、ノンストップホラー。第23回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作!(粗筋紹介より引用)

2016年、第23回日本ホラー小説大賞読者賞受賞。改稿し、2016年10月、角川ホラー文庫より刊行。



『最恐スポットナビ』という本を読むと、スマホのメッセージアプリ「LIVE」に文字化けしたメッセージが届き、【既読】が表示されると「目的地が設定されました。目的地まで××キロです」とナビが開始され、行方不明となり、そして別の事件が起きた場所で死体となって発見される。番組制作会社ポジットの袋田翼と朝倉三緒が事件の謎を追いかける。

「どんぶりさん」という存在自体は新しいものかもしれないが、それ以外を除くと、古い設定。昔でいう恐怖の手紙やチェーンメールなどがスマホに変わっただけにすぎない。反発しあいながら事件の謎を追いかける主人公たちというのもよくある話だし、終わり方も今一つ。警察はほとんど動いていないし、どうにかならないのか、と思ってしまった。

文章力はそれなりにあるようなので読むことはできたが、恐怖を感じることもなく、終わってしまった。もう少し設定に新味を加えないと、次はきついぞ。