- 作者: 秋月涼介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/06
- メディア: 新書
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2001年、第20回メフィスト賞受賞。2001年6月、講談社ノベルスより刊行。
頭部を切断し、犬の首を縫い付ける。誰が考えてもサイコホラーものだが、読んでいても怖さは全くなく、言葉足らずな表現が鬱陶しいだけ。何の意味もない読みにくい名前の登場人物たちが鬱陶しいし、短い章ごとに視点が切り替わるのも非常に読みづらい。物語にほとんどからまない登場人物なんて、出す意味がないだろうと言いたい。警察の捜査もいい加減というか、出鱈目。素人の犯行なのだから、もっと早く犯人に辿り着いてもよさそうなもの。犯人の設定も無理があるし、伏線も何もないから結末を聞かされて唖然とするだけ。頭部を切断し、犬の首を縫い付けた動機があまりにも安易というか、簡単に流しすぎ。一番大事なところだろう、そこ。最後の謎解き、推理も何もなくどうしてそこまで組み立てられるか、不思議で仕方がない。
読んでいて、悪口ばかり思い浮かんでくる。駄作。
メフィスト賞の未読は残り18冊。まだまだ先は長い。