ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/25
- メディア: 文庫
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2017年2月、書き下ろし刊行。
大ヒットシリーズ、約2年ぶりの新刊、かつ完結巻。といっても、私が読んだのは1年前なので、それほど待たされたという気もしなかったが。
五浦大輔と篠川栞子の恋の結末、そして母・智恵子の失踪の理由といった、物語の根幹をなす部分についてはきちんと結末がついている。まだ残っている謎とかもあったような気もするが、スピンオフも書かれるそうだし、もういいや、という感じではある。
今回出てくるのはシェイクスピアのファースト・フォリオ。なるほど、最後だから超大物を持ってきた。なんと言っても億単位の古本である。シェイクスピアの蘊蓄も色々。ちょっと多すぎる気もしたが、『ヴェニスの商人』が喜劇だとは知らず、勉強になった。
いろいろ文句も言ったシリーズだったが、最後は見事に大団円。ハッピーエンドに終わってよかった、よかった、といった一冊だった。