平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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三上延『ビブリア古書堂の事件手帖3 栞子さんと消えない絆』(メディアワークス文庫)

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?絆はとても近いところにもあるのかもしれない――。これは"古書と絆"の物語。(粗筋紹介より引用)

2012年6月、書き下ろし刊行。



「プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)I」「第一話 ロバート・F・ヤングたんぽぽ娘』(集英社文庫)」「第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』」「第三話 宮澤賢治春と修羅』(關根書店)」「エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)II」を収録。

感想は前作とほとんど変わらないのですっ飛ばすが、結構悪意のある登場人物ばかりなのは気になる。もう少し気持ちが軽くなるような作品は書けないものだろうか。