平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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恵庭OL殺人事件について

4月21日に札幌地裁で再審請求が棄却された。受刑者側が色々な証拠を並び立てているし、確かにそれらを組み合わせると受刑者は無罪の可能性があるのかもしれない。とはいえ、この事件については再審は行われないだろう。こう言ってはなんだが、事件概況を聞いたとき、その多くの人が彼女こそ犯人だと思っただろう。付きあっていた男が別の女と付き合うようになった。だから男を取り戻したいと女を殺した。昔からあるありふれた、そして誰もが納得しそうな「動機」である。これを覆すのは容易でない。アリバイが成立すると訴えようが、多分別の手段を使ったのだろうと思われたらおしまいだ。ただでさえ今の日本は、根本的に犯人性を否定できる証拠がない限り、再審など行われない。袴田事件とは違うのだ。そういう意味では、東住吉事件は地裁が再審請求の決定を出したのが不思議なくらいに思える。受刑者には申し訳ないが、報道を見る限りでは動機があってもおかしくない。何が正しいかをどうのこうの言うのではなく、ただ感覚的に再審決定が取り消されると思っているんだけど、どうだろうか。