「無期懲役判決リスト 2012年度」に1件追加。
一審で無罪判決だった被告に、高裁で逆転無期懲役判決。被告にとっては愕然とする結果だったろう。
死刑判決に対する無罪判決ほど大きく載ることはないが、求刑無期懲役で一審無罪→二審有罪というケースは意外と多い。以下は、1985年以降で一審無罪判決（求刑無期懲役）のその後について簡単にまとめたもの。一審有罪、二審無罪というケースや再審は含まない。別件有罪は、いずれも懲役3年6月以下。見落としがあると思うので、気付いた点があったら教えてください。これをどうとらえるかは、それぞれ次第です。
- 198?年､S被告の宇都宮地裁判決。二審で逆転無期懲役判決、最高裁で確定。
- 1988年4月26日、N被告の大阪地裁判決。二審で逆転無期懲役判決、最高裁で確定。
- 1990年3月15日、N被告の松江地裁判決。控訴せず無罪確定。
- 1991年3月25日、T被告の大阪地裁堺支部判決（別件で罰金刑）。二審で逆転懲役20年（別件含む）判決、最高裁で確定。
- 1992年3月13日、M被告の札幌地裁判決。二審で逆転無期懲役判決、最高裁で確定。
- 1992年3月26日、K被告の熊本地裁判決（別件で有罪）。控訴せず確定。
- 1997年7月30日、F被告の広島地裁判決（別件で有罪）。検察側控訴棄却で無罪確定。
- 2000年4月14日、M被告の東京地裁判決。二審で逆転無期懲役判決、最高裁で確定。現在、再審中。
- 2001年5月30日、K被告の札幌地裁判決。検察側控訴棄却で無罪確定。
- 2003年6月2日、S被告の横浜地裁判決。二審で逆転懲役15年判決、最高裁で確定。
- 2004年4月21日、K被告の青森地裁判決（別件で有罪）。二審で逆転無期懲役判決、最高裁で確定。
- 2006年5月12日、N被告の福岡地裁小倉支部判決。控訴せず無罪確定。
- 2007年2月28日、Y被告の大阪地裁判決（ただし心神喪失状態により責任能力なし）。検察側控訴棄却で無罪確定。
- 2008年6月30日、O被告の神戸地裁判決。二審で逆転無期懲役判決、最高裁で確定。
- 2010年2月23日、I被告の大分地裁判決。検察側控訴中。
- 2011年2月7日、S被告の福岡地裁小倉支部判決。二審で逆転無期懲役判決。
