平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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別冊宝島編集部『週刊ファイト スクープの舞台裏』(別冊宝島1812)

40年にわたりマット界の裏ネタを報道しつづけた『週刊ファイト』。90年代から00年代の誌面を中心に、スクープ記事の「裏舞台」を明かす。意外な「情報提供者」たちの顔ぶれからは、これまでとまったく違ったプロレス史が浮かび上がる。休刊に至るまでのプロレス「斜陽」の時代を深く解明する、ファン必読の歴史的資料。過去の名連載、珍連載、また記事に抗議してきた人々など、井上譲二元編集長が「受難」の歴史を赤裸々に告白する。(内容紹介より引用)

2011年9月刊行。



プロレス界の舞台裏を追い続けていた別冊宝島編集部だったが、とうとうひねり出すネタすら無くなったようで、本家プロレス舞台裏暴露誌「週刊ファイト」を引っ張り出してきた。とはいえ、ほとんどは井上譲二元編集長による舞台裏であるため、1990年代以降の内容が中心。この頃は結構読んでいた世代だから、懐かしいといえば懐かしい内容も多いが、今更感があることも事実。少なくとも、「週刊ファイト」を読んでいない読者にとっては、何が何だかわからない部分も多い。いっそのこと、マイナーコラム連載を再録してくれれば面白かったのに。なんか、井上氏の救済企画(生活費稼ぎ)にしか見えなかったのも事実なのだが……。

宝島らしい「ファイトVOW」は笑えるが、こんな企画は数ページでよかったから、他の記者にも書いてほしかった。特にインディーネタを書いてほしかったな。