- 作者: 石崎幸二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/08
- メディア: 新書
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2011年10月、書き下ろし。
毎度おなじみの「女子高生ミリア&ユリシリーズ」。お色気係(笑)の仁美や斉藤刑事も健在。斉藤刑事の石崎へのビンタは、すでにネタとまで化している。これだけシリーズが続き、ごく一部とは言え固定ファンが付いている割には、シリーズが一冊も文庫化されないとはこれいかに。
毎度おなじみ孤島が舞台……かと思いきや、島は島でも今回は普通に観光地。現在時間における殺人事件は発生しない。ただし、掛け合い漫才を続けながらも、最後に見せる推理の畳み込みについては健在。過去の事件が中心ということもあり、短めで終わってしまうのは残念だが、だらだら長くなるよりはいいだろう。
初めて登場した星山玲奈は今後レギュラー化するのだろうか。ミリアたちと比べて、石崎で遊んでいる様子も無いので、今後は貴重な存在になるかも知れない。それにさ、ここまで来たら石崎と斉藤刑事が何かの拍子でくっつくとか、二人で同じ部屋に閉じ込められるとか、そういうお約束の展開も見せてほしいところなんだけど。その前には、まず文庫化かな。