果てしなく続く「
まんが道」を綴った、自伝的漫画第10巻。隔月連載なので、前巻から1年9か月ぶりの新刊。本巻で収録されている空手入門、青年誌創刊の構想、
マグリット、マンガニカなどはいずれも昭和40年代の、
トキワ荘を出てからの話。もう何でもありになってきているが、その自由奔放ぶりが藤子Aの真骨頂なのかも。それにしても『シルバークロス』の話がどこにも出てこないなあ。
寺田ヒロオの連載打ち切りの話も書かれた。描きづらいところはあるだろうが、できれば
トキワ荘仲間からの視点をもう少し掘り下げてほしかった気もする。