モッコロくん 4じげんぼうPポコ パパは天さい!ほか (藤子・F・不二雄大全集)
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: コミック
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1972年〜1976年に連載された幼年物を中心として収録した一巻。「モッコロくん」は単行本未収録作品を含む全作品を収録。「4じげんぼうPポコ」「つくるくん」「パン太くん」は単行本初収録。
『ドラえもん』を連載しながら、これだけの幼年物を毎年描いていたということろがすごい。似たようなアイディアでも、アプローチを変えるだけで別の作品に仕上げているのだからすごいとしか言いようがない。あっ、「すごい」を二回続けて使ってしまった。それでも「すごい」と言いたくなる。藤子Fの資質と幼年ものがあっていたのだろう。カラー作品はそのまま収録と、本当にうれしい一冊。できればそれぞれの作品を、小さい子供が読めるように別にした本をカラーで出してほしかったと思う。『ぞうくんとりすちゃん』みたいに。
「パパは天さい!」だけは対象年齢がちょっと上の作品。『COM』などとは異なり、児童漫画の原点に立ち戻った雑誌として創刊された『月刊てづかマガジンれお』に掲載されたからか、かなり力の入っていることがうかがえる。もっと続けば、藤子Fの代表作に選ばれる可能性が高かったんじゃないかとすら思えるほどだ。雑誌の廃刊で終わってしまったことが非常に残念である。下世話な質問だが、このパパ、どうやって子供を作ったんだ(笑)。