- 作者: R・D・ウィングフィールド,芹澤恵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1997/10/18
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
1987年イギリスで刊行、1994年翻訳。『クリスマスのフロスト』に続くシリーズ第二作。
毎度のごとく、新刊で買って今頃読む。前作は文春でランキングに入ったから読んで面白かったと叫んでいたわりに、何で今まで読まなかったんだろう。
前作に続くモジュラー型の警察小説。様々な事件が並行して進行し、それが意外なところでからみあうところが腕の見せ所。鼻つまみ者のフロスト警部に振り回されつつ、気がついたら事件が解決しているのも同じパターン。ただそれだけだと他の警察小説と変わらないが、本作の見所はやっぱり主人公であるフロスト警部のキャラクター。登場人物だけではなくて、読者も振り回されながら事件解決まで楽しみながら読めばいい作品。余計な感想は不要だよね、きっと。
次作も新刊で買っているんだよね。厚いから手を出す気力が湧いてこないんだけど。