藤子・F・不二雄大全集第2期第3回配本の一冊。1970年度生まれ編の全72作品収録。当時の
ブルトレブームを思い出す「
ブルートレインはぼくの家」、意外と下ネタ好きなところを見せる「
サウンドカメラ」、ヒーローの悲哀を短いページで描ききった「スーパー
ジャイアン」、エネルギー問題解消?作品「未にハウスでさわやかな家」、感動作品として人気が高い「精霊よびだしうでわ」、浦島太郎伝説にSF的解釈を絡めた「竜宮上の八日間」、後に本がまとめられた「異説クラブメンバーズバッジ」、しずかの少女らしい願望を見せた「からだねん土でスマートになろう!」、しずかの優しさを描いた「むすびの糸」「水たまりの
ピラルク」、たまには
のび太が成長する?「
のび太もたまには考える」など多種多彩な作品郡。
毎月いったいどこからこれだけのアイディアを生み出したのだろうと聞きたくなる。これだけのものを長年続けていた、という事実だけでも、今の作家は全く敵わないだろう。いや、勝ち負けの問題じゃないんだけどさ。