- 作者: ローレンス・サンダーズ,田村義進
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1982/07
- メディア: 文庫
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1977年発表。ディレイニーを主人公とする作品は『盗聴』『魔性の殺人』に続く3冊目。1982年7月翻訳。
ドキュメントノベル風の『盗聴』、心理サスペンスの『魔性の殺人』といった話題作で評判となったサンダーズのディレイニーを主人公とした作品3作目。大罪シリーズでは2作目。『魔性の殺人』を読んだのは20年以上前だった気がする。誰が出ていたかなんて、ほとんど覚えていない。それでもこの作品は面白く読むことが出来た。
簡単に言っちゃうと、エキセントリックな天才画家の殺人事件を追うだけの話だけなんだけどね。メイトランドの周囲にも曰くありげな人物はいっぱいいるし、追う方も引退した元刑事部長とアル中の刑事。登場人物はいろいろあるけれど、結局はただの殺人事件の捜査。それでも結局引き込まれてしまうのは、人の様々な欲望を鮮やかに書いているからだろうか。
久しぶりに読んだけれど楽しめました。とはいえ長すぎるので、なかなか次を読む気になれない。