- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/05/12
- メディア: 文庫
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2004年1月、ジョイ・ノベルス(実業之日本社)より刊行。2009年5月、文庫化。
ユーモア本格ミステリを書き続けている作者の新シリーズ。高校の非公認探偵部を舞台とした長編だが、読んでいて楽しくない。やっぱりこの手のシリーズは部員に女の子が常時いなきゃダメなんだよ……という個人的意見はともかく、アラが見えて気に入らない。特に素人が死体を見ても全然驚かないといった部分はどうかと思う。アイドルが失踪しているのに学園内を全部調べようとしない警察もどうかと思うし、そもそも死臭とかは問題なかったのかと問いつめたくなる。物理トリックについてはあっ、そう、としか思えない。読んでいても面白くないから、あら探しばかりしてしまう自分が嫌になる。悪のりと悪ふざけとユーモアの境界線は難しいと思うが、そこを間違えてはいけない、と思ってしまった作品だった。