プロレス下流地帯 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-120)
- 作者: 別冊宝島編集部
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: 文庫
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2009年3月に刊行された『別冊宝島1599 プロレス下流地帯』を改訂して文庫化。
わずか8ヶ月後の文庫化。ペースが速いんじゃないかと思うが、前半1/4がNOAHを扱っていることと、その盟主であった三沢光晴が6月に試合中の事故が元でなくなったことを考えると、仕方のないところか。
一時は新日本プロレスを抜いてプロレス界の盟主となったNOAHの凋落ぶりが前半のテーマ。その後も各プロレス団体のスキャンダルや低迷ぶりを追いながら、インタビューなどを中心にプロレス界の低迷ぶりを追っている。
まあ、プロレス団体とプロレス専門誌には切っても切れない複雑なつながりがあるだろう(笑)から、悪口(特にメジャー団体)を書けないのも仕方のないこと。だからこそ、宝島のような暴露記事的な内容の本もそれなりに売れるわけだし。とはいえ、宝島などで書いている人たちの多くも元々は専門誌出身なわけで。そこのところが、プロレス界の複雑なところだね。単純に勝った、負けたでは計れない、不思議な世界だから。
とはいえ、毎日のように興業が行われているスポーツは他にないわけで。確かに赤字経営の団体も多いけれど、いざとなれば数千から万単位で人が集まるプロスポーツは今でもそうそうないよ。昔ほどではないが、“下流地帯”というほどの不況とも思えないし、思っていない。少しずつ細分化されてきたが、いざというときのパワーはまだまだ持ち合わせていると思っている。ということで言いたいのは、プロレスがんばれ、ということかな。