平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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nini画/中西達郎作『パラドクス・ブルー』第2巻(マッグガーデン ブレイドコミックス)

パラドクス・ブルー(2) (BLADE COMICS)

パラドクス・ブルー(2) (BLADE COMICS)

謎は解かれる為にある。試練は乗り越えるためにある。苦悩の先に光があると信じて少女はただ走る。どこまで走れば辿り着くのか。その過程には何の意味があるのかという疑問を今は忘れて……。対神問答合戦譚パラドクス・ブルー いざ開戦!!(折り返しより引用)
天使によって引き起こされる連続殺人事件。被害者同士の関連性は不明。死因はバラバラ。目撃者はなし。そして生徒会の愛までもが被害に遭う。Stage.3「青葉市連続怪死事件」の解決編。A校の修学旅行。生徒会の九条愛、鋼田鉄雄、聖蒼十郎は籤のイタズラで同じ班。学年が違うはずの神堂竜也と姫川ブルー・クリスティーナもなぜか一緒の新幹線に。ところが新幹線はいつまでたっても目的地であるはずの京都に着かず、永遠に走り続ける。Stage.4「天使の新型新幹線ジャック」。修学旅行2日目、生徒会の面々は天使対策機関の総本山である新京都シティの10周年祭を訪れていた。サバイバルゲームに参加した愛、鉄雄、蒼十郎、クリスだったが、天使によって別々のビルに閉じこめられた。Stage.5「天使対策都市、絶体絶命」。「月刊コミックブレイド」09年4月号〜09年8月号連載。
天使との対戦に謎解きという要素を加えた学園ミステリーファンタジー第2巻。謎解きにややファンタジー要素が強まってきたため、純粋に謎解きをするのは少々難しい。一つ一つのStageにおける謎に加え、物語全体の謎にかかわると思われるような伏線が至る所に出てくるから、なんとなく物語の流れを損なっている気もするのだが、そこら辺を我慢して読めば結構楽しい。設定に加え登場人物も人間離れしているし、絵柄も好みが別れるところ。だけどミステリファンなら読んでも損はないよ、多分。