平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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藤子・F・不二雄『パーマン』第1巻(小学館 藤子・F・不二雄大全集)

パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)

パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)

パーマン』は1967〜1968年に書かれた旧作と、1983年のアニメ化時に新たに描かれた新作があるが、旧作は第1〜6巻、新作は第7〜8巻に収録される。
第1巻は最初に掲載された「少年サンデー」連載版。こういうのを読むと、当時の週刊漫画誌のターゲットは小学生だということがわかるが、オバQに較べると若干年上をターゲットにしている印象がある。
新作で改変されたバードマンはスーパーマンに戻っているが、正体をばらすとクル○○○ーにするというのは動物に変身させるという新設定そのままであるのはちょっと残念。
オバQのような試行錯誤は見られないので、パーマンはターゲットや設定、それに絵などもそれなりに固まった段階で描かれいてることがわかる。とはいえ、繋がると飛ぶ速度が倍になるという設定は先に「パーマン全員集合!!」でそれに近い描写がなされた後に、「死の船」でその事実が発見されたことになっているのはちょっと面白い。
パーマン』の楽しみは、やっぱり1号と3号の絡み。旧アニメの最終回をフィルムコミックの形で収録しないかな。