赤石路代『市長 遠山京香』第10巻（小学館 ジュディーコミックス）

市長遠山京香 10 (ジュディーコミックス)

ダム建設をめぐる業者と政治家の不審なつながりや、不良債権と化した公共施設の再建中に起こった、謎の殺人事件――不穏な事件の裏にはいつも、幅広い公共事業を推進する県知事・将之の姿があった。自らの利益を優先し、住民に目を向けない県政に対して不信感がつのる中、京香はいよいよ将之と全面対決のときを迎える。しかし、将之を糾弾した京香の身に最大のピンチが訪れ…!?（粗筋紹介より引用）
華浜市長京香とＫ奈川県知事将之との対決が全面的に描かれた第10巻。将之の手法がかなり強引すぎ、いくらなんでもそこまではやらないだろうと思ってしまうのだが、連載していた「JUDY」が休刊になるから無理矢理に決着を早めたのだろうと思う。第11巻で完結となるのか、別雑誌で連載されるのかはわからないけれど、できれば続けてほしいよね。
本巻では、京香がピンチになるのに夫の康平や娘のありすが全く出てこなかったのは残念。