Q.E.D.証明終了(28) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 加藤元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: コミック
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「ファラオの首飾り」では女性のミイラの装飾品の鑑定人として、エジプトに来ていた榊森羅が七瀬立樹とともに登場。『C.M.B.』ではそれなりに共演部分のページが割かれているが、こちらはほんの少し。このMIXプロジェクトは、人気が今一つ(と勝手に想像)の『C.M.B.』に対するてこ入れだったのか、それとも単なる作者のお遊びだったのか。
「ファラオの首飾り」だが、事件の謎そのものはあっさりめ。『C.M.B.』へ絡めるためにエジプトを舞台に設定し、なんとか事件の謎をひねり出した、というところか。ただ、可奈の最後のセリフはなかなか。
「人間花火」はどちらかといえば珍しい心理サスペンス風の作品。花火に人間をくくりつけて爆破させるという、本作品にしては珍しい、妖しき美の殺人事件(殺人に美なんて書くこと自体が間違っているんだが)を取り扱っている。また「ツポビラウスキー症候群」という病気をうまく扱った、ダークな結末はお見事。「闇を殺すには、名前を与えてやればいい」「すぐ側に死があるから世界は美しい」など、引きずり込まれそうなセリフが山盛りの、異色作品である。
馬鹿馬鹿しいことだが、安藤医院の元医師と娘婿、顔が同じだぞ。血のつながりがないとは、とても思えない。